事業計画書・経営計画書の要求水準

読み手の納得

事業計画書・経営計画書には、様々な内容のものが存在します。作成する目的の相違により、そもそもの力点やロジックが異なるからです。 
経営計画は、まず「作成者が納得する内容」である必要があります。そして、従業員や金融機関などの読み手が「納得せざるを得ない内容」であることを意識して作成します。この「納得せざるを得ない」というのは、論理的で、きちんとした根拠がある、という状態です。

論理的とは

論理的とは、論理や推論に基づく合理的かつ一貫性のある考え方を指しています。具体的には、事実や前提から正しい結論を導き出すためのプロセスです。したがって、論理的な思考とは、個々の感情や個人的な意見に左右されず、客観的な根拠やルールに基づいて行われるものをいいます。

根拠とは

根拠とは、ある主張や結論を支持するための情報や証拠のことです。つまり、主張や結論が信頼できるかどうかを判断するために根拠が使用されます。根拠には、

  1. 経験的な証拠: 実際の観察や実験などから得られるデータ・情報
  2. 論理的な推論: 既知の事実や前提から導かれる結論
  3. 専門家の意見: 信頼できる専門家や権威の見解や意見
  4. 統計データ: 大規模なデータセットから得られる統計的な情報
  5. 文献や研究: 学術論文や書籍などの公式な情報源からの引用や参照

などがあります。
根拠そのものが強固であるとき、その主張や結論の信頼性が高まります。一方、不十分な根拠しか提供されていない場合、その主張や結論の信頼性は低くなります。したがって、議論や論争の際には、適切な根拠を提供することが重要になります。

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